Ihsahn【Telemark】レビュー

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ブラックメタルの皇帝ことEmperorのフロントマン、Ihsahnの新作EP。今作は彼の故郷、テレマークに捧げる作品とのこと。

彼のブラックメタルサイドに焦点を当てた作品と紹介されてましたが、コテコテのブラックメタルというわけではなく、彼の今までのソロ同様、劇的に色んな顔を見せる芸術的な楽曲が収められています。

今までよりホーンセクションがメインを張っていたり、そこに邪悪なボーカルと凶悪なブラストビートが見事に融合していて、ガチブラックメタルよりは大分マイルドな仕上がりです。また、クラシックロックらしいギタープレイがそこかしこに散りばめられていて中々新鮮。

全5曲中2曲がカバー曲で、こちらもIhsahnらしからぬロックンロールでかなり新鮮。今年はもう一枚、彼のプログレサイドに焦点を当てたEPを予定しているとのことで、これまた楽しみです。

1.Striding
不穏な単音リフからこのまま邪悪に突っ走るのかと思いきや、ホーンセクションが登場して壮大さを演出し、哀愁のギターソロを聴かせてくれたりする。畳み掛けるような展開が魅力的。なんとなくロープレのラスボス感(笑)

2.Nord
打って変わってミドルテンポ。ソロがこれまたクラシックロックぽい。邪悪さとメジャー感が両立。コーラスとホーンセクションが壮大さを演出。

3.Telemark
ホーンセクションがしょっぱなから登場してもはやメイン。中東?インド?ぽいギターリフはRainbowあたりを彷彿とさせます。7分超のそこそこ長めの曲。途中からブラストビートのパートに展開。しかしハードになり過ぎない芸術的バランス。今アルバムのハイライトです。メタルで大仰にしようとすると、ストリングスを入れたりオーケストラと共演したりするのが常ですが、管楽器ってこんなにも壮大になるんですね。

4.Rock and Roll is Dead
めっちゃロックなリフで焦りました。レニークラヴィッツのカバー。ホーンセクションとギターリフのユニゾンが聞きどころで、もはやオサレ感が漂ってます。

5.Wrathchild
メイデンのカバー。こちらもホーンセクション付きで新鮮。この曲は単純な曲なので、毒にも薬にもならないカバーが多いですが、こちらは独自性が出てていい感じです。