Opeth【In Cauda Veneum】レビュー

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プログレッシブ・ロックの道を突き進み続けるOpethの新作。基本的にプログレ化してからの路線に変更はなく、今回はいつもより壮大という言葉が合いそうなイメージのアルバムで、ミュージカルで流れそうな曲も。メロディはメロデス時代にも通じるOpethらしさを時折覗かせてくれます。各人の演奏技術の高さはもとより、ボーカルのミカエル・オーカーフェルトはまた歌が上手くなったなあと。表現力が更にレベルアップしています。アルバム全体的にギターソロはメロディを大事にしていてかなり好印象です。プログレ化以降のアルバムでは一番気に入ってます。今回はスウェーデン語バージョンもリリースしたらしく、機会があったらそちらも聴いてみたいです。


1.Garden of Earthly Delights
キーボードと子供の声で構成された長めのオープニング。


2.Dignity
クワイアとともにボーカルからスタート。のっけから壮大です。プログレ御用達のオルガン音がお約束といった感じですが、決して古臭くはなく、現代の音で70年代のプログレを消化したOpethサウンドが楽しめます。


3.Heart in Hand
メタルらしいギターフレーズからスタート。メタル魂も忘れないでね。。キーボードメロもどことなくメロデス時代を思い起こさせてくれます。間奏になるとやはりプログレロックらしい展開、からのアコースティックで締め。


4.Next of Kin
バンドサウンドとアコースティックパートで静と動がはっきりした曲。オーケストラっぽいストリングスが壮大さを演出し、なんだかミュージカルの劇伴のように聞こえる、アーティスティックな楽曲。こういうの好きです。


5.Lovelorn Crime
メロウな、物悲しいバラード。ボーカルの表現力の高さを感じさせてくれます。また、ギターソロが最高です。このソロはプログレ界の歴史に残してもいいんじゃなかろうか。


6.Charlatan
不穏で怪奇なキーボード、それにユニゾンするギター、バッキング時は低音ブリブリなギターが実験的。ザ・プログレッシブロックといえそうです。

7.Universal Truth
穏やかで優しげなバラードかと思いきや、バンドが合流するとビッグなサウンドに。さらにクワイアとオーケストラが合流し、壮大に劇的に展開。アルバムのハイライト。


8.The Garroter
アコギからスタート。ジャズっぽいドラムにスキャットも披露と、チャレンジングな楽曲。最後はスキャットとギターでユニゾン。クラシックロックバンドがライブでよくやるようなやつです。


9.Continuum
アコギとドラムで静かに刻まれ、サビでビッグなサウンド爆発。メロディはどことなくエピローグ感をかもし出しており、アルバムの締めっぽいなと。